411.MIKI KATOH

「花昇龍」(はなしょうりゅう)

この龍は、柴又帝釈天「瑞龍の松」に棲む水神の龍です。

ここは水の町で柴又八幡神社古墳からは帽子をかぶった埴輪(通称『寅さん埴輪』)が発掘されています。朝鮮半島の影響が窺えることからこの場所に港があり貿易が行われていたのではないかとのことです。川に挟まれた地形は水害に悩まされてもいました。古来からこの龍は水の恵みを与え、時に暴れ、見守り続けているのです。

一方こちらの女性は葛飾区の区花でもある花菖蒲の精。象の雲に乗って帝釈天の真似をして遊んでいます。

肩には水辺の生物(ここらにはカエルがいっぱいいるんです)。

龍は猫じゃらしに誘われるように花を追いかけ飛翔します。柴又は今日も穏やかです。
加藤 美紀
埼玉県生まれ。1996 年女子美術大学絵画科洋画専攻卒業。文具メーカーの制作室デザイナーを経て、99 年フリーのイラストレーターとなる。 (絵本、ポスター、装丁、CD ジャケット、文具、挿絵など)。
2012 年、現代美術家・天明屋尚プロデュースのTENGAI GALLERY にて個展。 本格的に画家活動を開始。個展グループ展多数。

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